上品な甘さとホクホク食感。栗にも勝る美味しさから"クリマサリ"という名がついたと聞く。
①通常のサツマイモとは異なり1株あたりの収量が少なく、土地を選び、栽培が難しい。さらに独特な形状から収穫に技術を擁するため、現在平塚のみで生産されている。
②生産に適した砂地の農地が市街化により少なくなっていること。
③形が不揃いで、皮色も薄いピンク色と、見映えがしないため、市場では取り扱われなかったこと。
などから幻の芋とされてきた。

湘南平塚大野地区の砂地で育ったクリマサリは、その土地の特性を活かし、地域が大切に守ってきた味である。
粉質で上品な甘さのクリマサリ。最近流行りの甘くてねっとり系の芋とは対極にある。
１口食べると懐かしさを覚える。昔ながらの素朴さの中に情緒ある味を堪能いただきたい。